●DellにAthlon???
以前は友達のPCを何台も組んだのだが、最近は「ねぇ安いPC組んで欲しいっちゃけど」と言われると「Dellにすれば?」と応えていた。
それくらいDellのPCは安い。日本のメーカーが扱う製品の半額くらいだろうか。
だからパーツを集めてPCを組んでもDellより安くなることはない。
でも自分では絶対使わないブランド、それがDellだ。
そのDellという会社はIntelに寄生してシェア世界一に成長した会社だが、実のところの利益率はかなり悪いはず、だってあの価格でしょ?無理もない。
IntelだけのCPUを使い続けることで他のメーカーより安い価格でCPUを供給してきた。
必然的にオプションは結構高くなる。HDDの容量を変えたり、CPUのグレードアップなどをしてるとすぐに、「日本メーカー製のPCに近い、いやそれ以上の価格になる」
だがエンドユーザも馬鹿じゃない。技術面ではもう何年も前から既にIntelはAMDに追いつけないことを知っている。
Athlonに1Gの壁を先越されたIntelはそれ以降、動作周波数至上主義でCPUの差別化を進めてきた。
高クロックCPUで高利益を上げ、CPU全体の販売価格を引き上げる戦略を採ってきた。
「Intel入ってる」というキャッチだけを売りにCMを流し顧客へのアピールを続けた。
AMDはそんな戦略を捨て、縦にクロックを上げて行くのではなく、横に機能を拡張する方向へとCPUを進化させた。結果的にAMDのCPUはIntelより低い周波数でIntelより高い性能を発揮する。
当然消費電力は少なく、発熱量も低い。かつて消費電力の高かったAMDとは全く逆のイメージだ。
ここへ来てDellもようやく、「AMD 製プロセッサ搭載製品を要望する顧客は増える一方だ。顧客が現在そして未来に求める優れた技術について、AMD はそれを提供する優れた能力を有することを証明してきた」と述べた。
PC市場世界一のシェアを誇るDellがAMDを採用すると言うことは「CPU市場世界一のIntelの立場が逆転する可能性がでてきた」という事かも知れないが、そんなことはどうでも良い。AMDの良さを分かっている人だけがAMDを使えばよい。
当然ぼくにとってはMacがIntelを採用したときよりも大きな衝撃だった...。