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2005年06月07日

●一人っ子(其の二)

前回の続きだけど、あいかがこれを読めるのは何時だろう…

車の中でもママは興奮気味…「また出た~!シートが汚れる!」「そんな事気にせんでいい!」
10分後到着
院長の奥さんが診察「破水ですね、ああ大分開いてる」
いよいよ「あいか」が生まれてくるんだ。なんか実感があるようなないような…
「明日の朝ぐらいになるでしょう」「泊まりますか?」
冷静すぎる看護婦さんに多少憤りを覚えながら、まだ時間があるようなので仕事に備えパパは病院を後にした。
深夜3時頃、ママから「痛いよ~!」って電話があったのだけど、「頑張って」としか答えようがない。ママもそのことは承知なんだけど、痛くて痛くてたまらないようだ。
誰かにこの痛みを分かって欲しい…。それだけで電話したんだと思う。

君が生まれたとき、パパは接客中だった。そのころまだ美容師の仕事をしていたし、今の仕事に変わるなんて夢にも思っていなかった。
先に病院へ向かったまり子と幸子バアバが分娩室の外で待っていた。
まり子から電話をもらったのが11時少し前。
「お兄ちゃん?さっき生まれたみたい」「産声聞こえた?」「うん泣きよったみたい」「良かった~」

伊万里のお父さんも駆けつけてくれた。
後から聞いたんだけど、天神から車で3分の場所を…15分以上かかったらしい。
悪徳タクシーもまだいるんだねぇ。

しばらくすると、まり子と幸子バアバがひつy戻ってきた。
「どうやった?」と聞くと「うん鼻が下に潰れとったよ」
「えっ(汗」
最後のお客様を終えて急いで病院についた。

「あいか、はじめまして」「よく出てきたね」「どれどれ抱っこしてみよう!」


009birthday.jpg

やっと生まれてきた君の「お鼻」は本当に潰れていた。
でもね、看護婦さんが「ちゃんと戻りますよ」って言ってくれて一安心。

その後で君のママは初めて君を抱っこした。もう夕方6時半を過ぎていたかな…
「へ?まだ抱いてない???」「普通生んだらどうぞって言われるやろ?」
君が生まれてきたとき、へその緒を首と肩に巻きつけて、色もグレーで抱くのが怖かったらしい。
で、ママはね「後でいいです!」って言ったらしい。その後しばらくして意識が遠くなり、少し気絶してた。

その後も伊万里のお父さんやまり子や幸子バアバが抱いたりしたんだけど…
抱きそびれてパパの後に抱いたんだって。

続く…

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